ドイツの技術者、フェリクス・ヴァンケル氏が発明したロータリーエンジン。ロータリーピストンエンジンともいわれるこの形式は、ようするに一般的なレシプロエンジンのように往復運動ではなく、回転するピストンを用いている。そのため、ピストンの上下運動を回転運動に変換する必要がないので、動力の伝達効率が非常に良い。また、これはエンジン回転のスムーズさにも活かされている。
2 ノードのエピトロコイド曲線というまゆ型をしたシリンダ内を、3 辺がゆるやかな曲線になっているおむすび型のピストンが回転。このピストンは遊星歯車を介して出力軸と直結しており、1
回転で 4 サイクルの全工程を完了する仕組みだ。構造が非常にシンプルかつ軽量。また、レシプロエンジンと比べると同じ回転数でも点火回数が多いので、小排気量でも大きな出力を得ることができるのも特長だ。ちなみに
RX-8 の 13B-MSP など現在主流となっている 2 ローターエンジンは、654cc×2 という 1308cc の自然吸気ながら最高出力 250PS
を発生する。
そんないいこと尽くめのようにも思えるこのエンジンの、欠点はやはり燃費の悪さだろう。そのため、RX-7 や RX-8 などスポーツ性を重視したクルマに搭載されている。このエンジン形式は発明こそドイツ人技師ではるが、量産に成功したのは世界で唯一マツダのみ。同社は現在でも、ロータリーエンジン搭載の新型車を作り続けている。
|